「利他の精神」が幸運を呼ぶ
鈴木俊也『必ず良運に恵まれる!招運四条件』より
元コンピューターソフト会社社長の鈴木俊也さんは現在75歳。
その豊富な人生経験を元に運の研究を行っていらっしゃいます。
鈴木さんが「運」の存在をはっきりと感じとったのは、今から10年ほど前、心臓の手術を受けた時の出来事がきっかけでした。
手術の過程で名医に巡り合い、一命をとりとめるのですが、そこに至るまで、まるで神様に導かれているかのように様々な偶発的な出来事に鈴木さんは出会うのです。
ここで鈴木さんは、「見えざる何か(サムシンググレート)」の存在を意識し、運の研究を本格的に開始いたします。
ご自身の著書、『必ず良運に恵まれる!招運四条件』は、その集大成とも言える、非常に興味深い仕上がりになっています。
さて、自然界の法則は人間は作ることも変えることも出来ません。
そして、「運」自体も自然界の法則の一つであると鈴木さんは主張されています。
人間にとって良い運というのは、「自然の摂理が向かっている方向へプラスに働いている時に与えられる」と考えられるべきであると語っています。
そんな、自然の摂理の目指す方向の柱の一つとして鈴木さんが挙げているのが、「自分以外の人々への貢献、すなわち社会への貢献」です。
自然の理は、すべての人間を生成発展せしめる点で公平さを持っており、その公平さの原則の下では、自分だけの良いもの漁りは自然の理にそぐわないのです。
「他人のほうを優先的に考慮するくらいの姿勢でちょうど良い結果になる」というスタンスが大切であると鈴木さんは述べいています。
この「利他の精神が天の摂理に沿い、それに応じることが良運をもたらす」ことの具体例をきちんと示しているのが京セラの創業者、稲盛和夫氏です。
稲盛さんは、心の底から、自分個人より他人のため社会のためということを念じており、ご自身の著書でその強い信念を感じ取ることが可能です。
彼の姿勢は、自然の摂理に従い、大きなご褒美を受けている状態なのです。
善いことをすると良い報いがある。
はるか昔からあるこの教えは、運をよくするための究極の極意なのかもしれませんね。
メルマガ「運の達人1000人に学ぶ今日の秘訣」より