【むすび】
いかに死すべきかということは唯(ただ)、死を願う消極的な心ではない。
いうまでもなく、ある偉大な感激の対象を求めて、それに向かって没我的になって行く。
己(おの)れを忘れ、あるいは己れを抛(なげう)つべき、ある偉大なる感激の対象を得る生活であります。
我々が喜んで、勇んで、己れを空(むな)しうし、己れを忘れて没入して行くような、そういう感激の対象を得ることを、大和(やまと)言葉では「むすび」(産霊)という。
日本精神を最も活き活きとつかむため、日本精神の真骨頭を把握するためには、この「むすび」ということを知ることが、根本の問題であります。
安岡正篤一日一言―心を養い、生を養う
posted with あまなつ on 2009.11.16
価格:
致知出版社(2006-05)
売り上げランキング: 17804
売り上げランキング: 17804
おすすめ度の平均:
安岡先生のお言葉をかみしめる
忙中、閑有り
まさに座右の書
難しいがチャレンジして読んでみるべき本
「自分から」を思い知らされた。