【日本の危機の一原因】


日本の行詰りは意外に速く、且(かつ)だらしがなかった

その根本的な一原因は、戦後意外に速く復興し繁栄したのに、気を好(よ)くして、世をあげて、小(こ)の字のつく者がはびこったことである。

小利口者、小才子、小ずるい輩(やから)から、小悪党など。

然(しか)しこんな者のだめなことは、今に始まったことではない。

やはり、おっとりした、思慮あり、情ある、真面目で勤勉な、頼もしい人間でなければ人が好まない、信用しない

これから日本人は、心を入れかえて人間を修養し、生活を正し、事業を興さねば、益々危(あやう)くなると思う


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